【公開:アンケート結果】手入れされていない雑木・竹林・遊休農地の活用に関するアンケート

土地所有者の高齢化や後継者不足によって、整備できず放置されている土地の解消に向けて、所有者ではない方の関わり方を調査するためのアンケートを、2024年度、当法人にて実施しました。
ご協力いただきました皆様、大変ありがとうございました。
その結果をまとめましたので、公開いたします。

なお、当アンケートは、 2024年度 真如苑 環境保全・生物保護 市民活動助成 “地球・自然・いのちへ”助成金を活用した「里山で広がる放置竹林について、定住者と関係人口の意識調査と竹林を取り巻く環境保全問題の改善へとつなげる活動」の一環で取り組みました。

・・・アンケート調査の概要・・・
<背景>
長崎市田手原町は、彦山の麓に位置し、市街化調整区域でもあり、山に囲まれた地域である。
昔は、竹細工を行う人や、竹林所有者が筍を取るために管理を行ってきた歴史がある。
しかし、従来関わっていた缶詰業者の倒産により、筍を販売する経路が断たれたことや、土地所有者の高齢化により竹林の竹資源としての利用や整備が行われなくなったという現状がある。
また、地域に湧き水が出ている場所があり、絶滅危惧種のカスミサンショウウオ(成体は雑木林や竹林に住む)がいるが、住民が特に保全しないといけないという意識がない状況である。
現地のニーズとしては、放置竹林の整備をしたいという声は聞くが、土地の所有者の不明、竹林整備の重要性を地域住民がどのぐらい感じているのか、地域の絶滅危惧種を守っていく意識があるのかなどの統計データがなく、目に見える資料がないので明確にしていき、市民参加の活動につなげていきたい。​
そこで、土地所有者の高齢化や後継者不足によって、整備できず放置されている土地の解消に向けて、田手原地区の定住者向けと他の地域に住んでいる関係者(所有者ではない方)の関わり方を調査した。

<まとめ>
【定住者向け】​
様々な理由により、所有している土地の管理に困っている方が多いような印象を受けた。​
今回、場所と連絡先を回答してくださった方がいるので、今後連絡を取り、現地視察等を行い次の行動へ向けての情報を集める。​
【関係人口向け】​
今回、回答者の中でも何か利用できるか前向きな回答が多いように見受けられた。​
また、土地を借りる際の金額も手ごろな価格で、土地所有者の方々へのメリットも大きいと思われる。
また、借したい方、借りたい方のマッチングの仕組みや、土地の活用について技術を持った方が講師にきたり、レクチャーする機会があると借りても活動しやすいような意見が多くみられた。​
まだ、一部分析が足りない部分があるので、引き続きわかりやすく、表示できるように努める。

詳細は、以下のPDFファイルをご覧ください。