当法人は、環境保全に関する幅広い分野の人材を育成し、地域課題を解決していく市民活動団体を創りたいという想いを持って2010年に設立しました。

設立当初は、地主の高齢化等の問題で放置されている竹林を題材とした里山保全や親子向け自然体験事業を中心に行っていました。

しかし、地域の人々と関わる中で分かってきたことは、世代間の交流の場づくりを継続していく人材の不足や人々の生活の中で起きる課題が解決され、人々の心の余裕や幸せを感じることが出来る環境が整っていなければ、自分の身の周りに起きている地域環境の課題にも目を向けることも出来ないのではないかということです。

そこで、2014年の法人化と共に新たに「まちづくり支援事業」として、自治会や地域包括支援センター、社会福祉協議会の皆さんと協働しながら、自治会運営支援協力や高齢者ふれあいサロンの運営協力を開始しました。その他にも、商店街・自治体とも協力し、竹灯籠や体験プログラム利用した商店街の活性化や、企業の社会貢献の場としても協働の取り組みを行っています。また、様々な団体と関わりを持つ中で、活動を継続していくために必要な運営相談を受けることも増えていることを受け、市民活動等の中間支援を行う法人と共催で研修・助成金セミナーなどを実施しています。

設立から7年経過し、設立当初から比べると社会情勢が少しずつ変化してきたことや、団体が目指しているビジョンも変化してきたことから、2017年には、目的と事業の見直しを行いました。

当法人は、「これからの社会や地域を担う人たちに対して、環境保全・自然体験・まちづくり等に関する事業を通じて知識や経験を得るためのきっかけを与え、継続的な行動へとつなげていくことで、人と自然が共生する社会の実現と地域の人々が成長する場づくりに寄与すること」を目的として、

新たに「NPO法人等の運営相談、事務局業務の支援」、「里山保全を活かしたツーリズム企画・運営事業」等の事業を設置しました。従来実施していた事業を更に細分化して取り組むことで、より専門性を高めた事業を行い、今後も地域の課題解決へ向けて継続的に事業を行っていきます。